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トマポケ

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ヤクルト、大松尚逸を獲得か? 全盛期と今の状態を調べる

野球の記録 ヤクルト ロッテ

www.sanspo.com

ヤクルトが大松尚逸を獲得する予定との記事が出た。

2008年には24本のホームランを放った打者だが、果たして活躍は見込めるのか?

 

そもそもなぜ獲得した?

ヤクルトが大松を獲得する理由はある。それは一塁手が不足していることだ。

2016年のヤクルトは述べ12人がファーストのポジションに就いた。

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2015年に136試合で守備に就いた畠山和洋の故障が大きく、代役がいなかったのだ。

さらに、森岡良介田中浩康ジェフン、松井淳の四人はすでに退団。畠山が復帰するとしても、一塁が本職としない選手ではなく、ある程度経験がある選手が欲しいところだ。

 

全盛期の記録に迫る

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見えづらいかもしれないが、大松の年度成績一覧が上の表だ。

ルーキーイヤーの2005年に二軍で竹原直隆とともに活躍し、チームをイースタンリーグ優勝に導くと、2006年から出場機会が急増。

2007年に打率.300を残すと、翌年からホームランが急増。2008年には自己最多となる24本塁打を放った。

この頃の大松のヒット割合を見ると、長打が多い。

(長打率-打率)の計算式で表したIsoPという指標があるが、2008年度は長打率と打率に.237の差がある。(下表参照)

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ちなみに2016年のソフトバンク松田宣浩IsoP.208だ。

注意しておきたいのは、これはあくまでも長打力よりも、安打に占める長打の割合を表していると言った方がいいこと。例えば、2016年のデスパイネIsoP.200だが、大松の方がデスパイネよりもパワーがあると言う人はいないだろう。

表の話に戻ると、2008年は長打の割合が大きく、球を飛ばせていた。

 

さらに、BB/Kという割合も出す。これは簡単に言うと、この数字が大きいほど四球が多く、三振が少ない、選球眼の良し悪しを測る指標だ。

2006年は.204と一軍の球に目が慣れていなかったようだが、年度ごとに徐々に上がっており、慣れてきたことがわかる。

2009年はIsoP.176に下がったが、BB/Kは.588と上がっている。推測だが、本塁打よりも球を見極めることに注意をはらったのではないだろうか。

2008年、2009年の全盛期はこのように、いい成績を残せていた。

 

長い不振

しかし、2010年に少し雲行きが怪しくなる。

一応.260 16本を打ったが、この年は後半戦が不調で、日本シリーズでも途中で脚の怪我を起こし、途中欠場。

そして、2011年には大きな不振に陥った。統一球の導入もあるだろうが、2010年からの不調を引きずっていた点も大きい。

IsoP.066と長打を打てなくなり、結果が出ない焦りからか、選球眼にも悪影響が出ている。

2013年は打率.260と復調したように見えるが、IsoPとBB/Kは低く、本来の打撃ではないことがわかる。

むしろ、2014年の方がIsoPとBB/Kが高く、打率こそ低いが、球は見えており、本来の打撃スタイルに近かったと言える。

しかし、2015年は再び不振。

この頃の大松を見ていたが、闇雲に初球からなんでも振っており、明らかに球が見えていなかった。不振→焦り→とにかく振っていく→ますます不振という悪循環に陥っていたように思う。

 

ヤクルトで復調できるか?

結果から言えば、難しい、ということになる。

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これは2016年、二軍での成績だ。ご覧のとおり、IsoPが高く、BB/Kも高い。本来の打撃ができているということになる。

だが、実は2015年もIsoP.144、BB/K1.625と素晴らしい成績を残していた。しかし、一軍ではまったく打てず。

つまり、二軍投手の球は打てるが、一軍では打てないということだ。

自由契約から拾ってもらったばかりでは、またしても結果を欲しがるだろう。しかも、アキレス腱断裂という大怪我をしたあとだ。

若手選手なら伸びしろも考えられるが、34歳となるとそれも厳しい。

 

一応、ある程度チャンスを与えて、安心させれば鵜久森淳志のように復活する可能性はある。だが、あくまでもファーストの補充要員にしか見られていないのであれば、結果は察して余りある。

 

まとめ

本来の打撃はできているが、一軍ではできていない。

とりあえず、一軍では闇雲にボールに手を出すことをやめよう。